ベランダでできるキッチンガーデン一覧
ズッキーニ(ウリ科カボチャ属)
ズッキーニは果形からキュウリの仲間と思う人が多いです。同じウリ科であることは間違いありませんが、キュウリはキュウリ属、ズッキーニはカボチャ属でカボチャの仲間です。
パクチー(セリ科コエンドロ属)
1983年に農林水産省が告示した「新野菜名称の統一(38品種)」では、コエンドロ、コリアンダー、シャンサイ、中国パセリは「コウサイ(香菜)」に統一されています。
ニラ(ヒガンバナ科ネギ属)
韮(ニラ)という漢字を見ると、山梨の韮崎高校や静岡の韮山高校を思い浮かべます。どちらも通称「韮高」です。韮崎高校はサッカー、韮山高校は野球の伝統校です。両校の元気の源はニラレバ炒めではないかと勝手に想像しています。
小松菜(アブラナ科アブラナ属)
「漬け菜」とは一般には漬物に使用する菜っ葉ですが、農学では非結球のアブラナ属の葉菜のことをいいます。野沢菜やチンゲンサイなどがあり、結球するハクサイやキャベツは含みません。
ケール(アブラナ科アブラナ属)
今では毎日のように目にする青汁のテレビコマーシャルは1990年ころから始まりました。それまで青汁は首都圏では東京・銀座や横浜・桜木町などの数少ないお店でしか飲むことができませんでした。
ワケギ(ヒガンバナ科ネギ属)
新聞や雑誌は常用漢字の使用が多いので、胡瓜(キュウリ)や人参(ニンジン)、蚕豆(ソラマメ)などの漢字表記を目にすることが少なくなりました。野菜の漢字は、品種と同様に長い歴史と文化があるので、後世にきちんと伝えたいものです。
バジル(シソ科メボウキ属)
ハーブという言葉が日本で多く使われるようになったのは、世界各国のレストランが大阪万博(1970年)に出店した頃からです。代表的ハーブのバジルもその頃から普及するようになりました。
エダマメ(マメ科ダイズ属)
エダマメといえばビール。ビールといえばドイツ。ドイツといえばクラインガルテン(市民農園)。ドイツのクラインガルテンには、ビールメーカーがスポンサーになっているところもあるとか。
コールラビ(アブラナ科アブラナ属)
フランスでは家庭菜園のことをポタジェといいます。野菜だけでなく果樹や草花も混植し、食用と観賞を兼ねています。ポタジェの語源はポタージュで、中世の修道院でその原料の野菜を院内の庭で作っていたからだといわれています。
シュンギク(キク科シュンギク属)
シュンギクの花を見たことがありますか。果菜類は花が咲かないと実が付きませんが、葉菜類や根菜類は花が咲いてしまうと収穫に至りません。普通の栽培ではシュンギクの花を見ることはありません。
ショウガ(ショウガ科ショウガ属)
戸外で作業ができない冬季に、ストーブやこたつで暖を取りながら、春の作付け計画を立てることをストーブ園芸といいます。種苗会社からカタログを取り寄せると参考になります。掲載されている野菜の大半は、ベランダでも栽培できます。
パセリ(セリ科オランダゼリ属)
野菜は文化です。野菜の種は、人と情報の多い所に集まります。都があった奈良・京都、参勤交代が行われた江戸、開港した横浜に種苗商が栄えました。パセリは18世紀にオランダから長崎に伝わり、オランダゼリともいわれ、種は明治時代からは横浜港に多く入荷しました。
チンゲンサイ(アブラナ科アブラナ属)
チンゲンサイやタアサイなどの中国野菜がスーパーに並ぶようになったのは、日中国交正常化前年の1971年の広州交易会に参加した種苗会社が種を日本に持ち帰ったからです。
ラッキョウ(ヒガンバナ科ネギ属)
ラッキョウはユリ科やネギ科に分類されてきましたが、DNAが決める新分類ではヒガンバナ科になりました。ヒガンバナ科野菜にはタマネギ、ニラ、ニンニク、ワケギなどもあります。
芽キャベツ(アブラナ科アブラナ属)
芽キャベツの和名は子持ち甘藍(かんらん)です。子持ちにちなんで、結婚披露宴の料理にも利用されてきました。しかし、スーパーでパック詰めの芽キャベツを買ったことがある人でも、芽キャベツの栽培を見たことはあまりないことでしょう。
スイスチャード(ヒユ科フダンソウ属)
チャードとはフダンソウのことです。アカザ科に分類されてきましたが、DNAが決める新分類ではヒユ科になりました。ヒユ科の野菜にはホウレンソウやビート、オカヒジキなどもあります。
ジャガイモ(ナス科ナス属)
ジャガイモは世界の食料飢饉(ききん)を救ってきました。ロシアが度重なる経済危機を迎えても餓死者を出さなかったのは、多くの国民が「ダーチャ」と呼ばれる市民農園でジャガイモを栽培していたからだといわれています。