受け継いだ土地で
楽しみながら農業に取り組む
厚木市小野 髙橋 多智子さん
玉川地区にある20アールの圃場でタマネギやインゲンなどの露地野菜を栽培するほか、18アールの水田で米を生産しています。
受け継いだ農地を守る
九州のミカン農家に生まれた髙橋さん。結婚後は、新聞社に勤める夫の一郎さんを主婦としてサポートしながら、精力的に家業である農業を手伝ってきました。畑の管理や、作物の育て方を教えてくれた義父が他界した約35年前からは、本格的に畑を切り盛りしています。
作物を育てる喜び
作物が育っていくのを見ることが、何より楽しいという髙橋さん。自身で選んだ品種を栽培することや、出荷時期を調整するため、野菜は全て種から作ることにこだわっています。
栽培では、環境に配慮し、農薬使用の低減に取り組んでいます。雑草の繁茂を防ぐため、畑には頻繁に足を運び、手作業での草むしりを中心に、圃場管理を行っています。
土作りでは、牛糞堆肥のほか、化学肥料と堆肥が混合された「エコレット」を積極的に施用。軟らかい土壌を作ることで、より良い野菜の栽培に努めています。
地下茎や根が伸びやすい土で作られ、大きく生育したタマネギやジャガイモは、髙橋さんの作る野菜の中でも特に人気があります。
地域の人に愛される農産物
収穫物は、厚木市七沢のそば処「福寿庵」に設置した、直売コーナーで販売。昼前には商品が売り切れる人気ぶりです。今年からは、JA玉川支所直売所への出荷も始めました。
髙橋さんは「失敗しても、改善点を考えて成功につなげることがモチベーションにつながっている。挑戦する気持ちを忘れず、消費者に喜ばれる農産物を生産していきたい」と話しました。