環境に配慮した農業を
大豆の魅力を地域へ
厚木市中依知 藤野 喜友さん
依知地区にある95アールの圃場で、水稲をはじめ、ナスやキュウリなどの露地野菜を栽培。大豆栽培の振興を図る「JAあつぎ大豆部会」の部会員として、良質な大豆の生産に力を注いでいます。
農業への思いを抱き就農
代々農業を営む家に生まれた藤野さん。JA共済連に勤めながら、休日は自宅の農作業を手伝っていました。57歳で早期退職し、先代の農地を引き継いで本格的に就農しました。
津久井在来大豆の生産に情熱を注ぐ
藤野さんは、津久井在来大豆の栽培に力を入れています。「JAあつぎ大豆部会」に所属し、部会員の圃場で行う収穫時期検討会や出荷反省会などを通じ、栽培技術の向上を図っています。圃場では、土壌の水分管理に注意を払うほか、収穫後の畑には麦を植え、すき込むことで連作障害の対策をしています。
収穫した大豆は、JAやJA農産物直売所「夢未市」へ出荷するほか、自家製みそを造って親戚や近所の人々へおすそ分けしています。
環境に配慮し品質の高い野菜作りを
畑では、キュウリやナバナ、ブロッコリーなどの露地野菜を栽培。牛糞堆肥などの地域資源を活用した土作りにこだわっています。野菜苗は種から育て、ビニールハウスで温度管理を行い、できるだけ農薬を使わないよう心掛けるなど、環境に配慮した農業を目指しています。露地野菜の出荷は、「夢未市」へ行っています。
藤野さんは「津久井在来大豆の特徴や魅力を多くの人に知ってもらい、味わってほしい。今後も、健康に気を付けながら、受け継いだ農地を守っていけるよう、努力を続けていきたい」と意気込みを語ります。