向上心を忘れず
仲間とともに切磋琢磨
清川村煤ヶ谷 山口 茂さん
2017年に本格的に就農し、ハウスと露地で年間13種類の野菜を栽培。同村の生産部会「あぐ里グループ」の会長として、仲間とともに良質な作物の生産に励んでいます。
農業への思いを抱き就農
作業効率化に工夫を凝らす
中学時代から農業に親しみを持っていた山口さん。高校や職場も、農業が身近にある環境で過ごし、将来は自分で農業をやりたいという思いを抱いていました。その後、勤めていた仕事を早期退職し、茶畑だった農地を畑に作り替えるなどの準備を経て、2017年に本格的に就農しました。
圃場では、芽キャベツや葉ニンニクなどの露地野菜のほか、レタスやトマトなどの施設栽培を行っています。管理機やさく引き鍬などを活用しながら作業効率化を図るほか、連作障害や病害虫に気を付けて管理を行っています。ハウスでは、定植用の野菜苗を栽培し、作物の適切な温度や湿度を保つよう常に気を配ります。
出荷は、道の駅「清川」や学校給食に行い、商品の見た目や包装にこだわるなど、消費者に手に取ってもらえる工夫を凝らします。
仲間との交流で互いの技術向上を図る
現在、同村の生産部会「あぐ里グループ」の会長を務める山口さん。先進地や種苗会社への視察研修をはじめ、会員の圃場で行う情報交換などを通じ、互いに切磋琢磨しながら質の高い農産物の生産を目指しています。
山口さんは「今は少量多品目で栽培を行っているが、仲間や消費者の意見から、さまざまなヒントをもらいながら、より良い栽培方法を模索している。今後も、栽培面での課題と向き合いながらも挑戦する心を忘れず、消費者に喜ばれる農産物を生産していきたい」と意気込みを語ります。