地域農業と向き合い
愛情を込めた作物作りを
厚木市長谷 加藤 克美さん
南毛利地区の圃場で水稲と果樹、露地野菜を栽培。地域の担い手として活躍しながら、良質な農産物の生産に向け、努力を重ねています。
農業の面白さを感じ、定年後に農業の道へ
定年後に農業の道へ農家に生まれ、幼い頃から親の手伝いをしていた加藤さん。高校卒業後、JAあつぎに入職し、仕事と家業の両面で農業に関わりを持つようになりました。JA農産物直売所「グリーンセンター」に勤務していた際、来店者から肥料や農薬についての相談を受けることが増え、自身でも知識を深めていくうち、農業の面白さを感じたことをきっかけに、退職後に本格的に就農しました。
水稲と果樹を中心に良質な農産物作りを目指す
厚木市長谷にある1.2ヘクタールの圃場では、水稲をはじめ、ミカンや柿などの果樹、ハクサイやダイコンなどの露地野菜を栽培。水田では、管理が難しい農地の耕作を請け負うなど、地域農業の活性化に努めています。果樹は、清見やはるか、はるみなど、10種類以上のかんきつと柿を栽培。カイガラムシ類やすす病などの病害虫防除を行うほか、剪定や追肥などに気を配ります。農家の先輩やJA職員にアドバイスをもらいながら、良質な果樹の生産に力を入れています。
出荷は「グリーンセンター」に行い、果樹や露地野菜のほか、家庭菜園などで重宝する稲わらやもみ殻なども販売しています。
加藤さんは「都市化が進む地域で、農薬散布や騒音など、農業を営むためにさまざまな課題が増えてきている。今後も、これまで以上に栽培に手を掛けながら、消費者に喜ばれる農産物を生産していきたい」と意気込みを語ります。