先代から農業を受け継ぎ
地域へ食と農を伝える
厚木市飯山 八木 勉さん
小鮎地区にある約1.7ヘクタールの圃場で、茶と水稲、トウモロコシやタマネギ、ソラマメなどの露地野菜を栽培しています。
両親の後を継ぎ会社員から専業農家へ
小さい頃から農業が身近にあった八木さん。両親の後を継ぐため、勤めていた会社を退職し、57歳で専業農家に転身しました。現在は、茶と水稲、タマネギやトウモロコシ、ソラマメなどの露地野菜を栽培しています。見晴らしの良い茶畑では、「やぶきた」を栽培。年間を通じて定期的に剪定や追肥を行うほか、冬場の霜害対策などの徹底した管理を経て、5月上旬に収穫を迎えます。収穫時には、八木さんの子どもや孫たちも協力して一番茶の摘採作業を行い、例年約1・5トンの茶葉を収穫し、清川村にある「チャピュア清川」へ出荷しています。
農業を通じて地域の魅力を伝える
八木さんは、近隣の生産者が協力して組織する「飯山まちおこし絆の会」に所属。地元直売所へ農産物を出荷・販売し、地域住民の憩いの場を提供するほか、滞在型体験農園「飯山クラインガルテン農楽校」では、市内外から来園する参加者への営農指導を担当。食と農のつながりを伝え、地域の魅力を広げる活動に積極的に参加しています。
八木さんは「家族や仲間の協力のおかげで、農業に専念できている。今後も、健康に気を付けながら、多くの人に地域の魅力を伝えていきたい」と笑顔で話します。