農地を守るため
さまざまな努力を重ねる
厚木市林 小川 修さん
睦合地区にある16アールの圃場で、水稲と露地野菜を栽培。市街化が進む地域で、農地を残していこうとさまざまな努力を重ねます。
農業を受け継ぎ熱心に技術を身に付ける
市街化が進む林地区で、農地を守っていきたいという思いから、勤めていた会社を定年退職し、就農した小川さん。当初は、父から農業のノウハウを熱心に学んだほか、農業本を活用し、植え付けや栽培のポイントに関する知識を身に着けました。
水田では、「はるみ」と「喜寿糯」を栽培。60センチの間隔で区分けされた畑では、連作障害に気を付けながら、ジャガイモやエダマメ、ショウガなどを栽培。除草などは全て手作業で行うほか、野菜苗は種から育て、できるだけ農薬を使わないよう心掛けています。
農地を残すために行動を
農業の楽しさや魅力を伝えようと、野菜の収穫時期には、親戚の子どもたちと一緒に収穫体験を行い、食と農のつながりを伝えています。この他、毎年の作付状況が一目で分かる一覧表を作成し、次の世代が農業を継承しやすくなるよう、工夫を凝らします。
2015年から4年間、林第一地区の生産組合長を務めてきた小川さんは、農業を中心としたつながりを大切にしていこうと、生産組合長を務めた仲間とともに「平成会」を結成。お互いの畑に集まり、積極的に栽培技術の共有や意見交換を行っています。
小川さんは「農地を守るため、できることから挑戦したい。家族や仲間、JAのサポートを受けながら、農業を続けていきたい」と意気込みを語ります。