伝統の味を受け継ぎ
守っていくために
厚木市小野 三橋 純子さん
玉川地区にある約50アールの圃場で、かながわブランドに登録される「厚木のぶどう」や露地野菜を栽培。ブドウはもぎ取りのほか、JA農産物直売所「夢未市」、玉川農産物直売所に出荷しています。
義父母から思いを受け継ぎ就農
2014年に就農した三橋さんは、厚木市小野で昭和30年代半ばより続く「玉川ぶどう園」でブドウを栽培するほか、畑ではカブやアスパラ菜などの露地野菜を栽培しています。
就農前、義父の修さんと義母のキヨさんが二人三脚で切り盛りする姿を間近で見ていた三橋さん。義父母の体調が悪くなった頃、勤めていた会社を退職し、自宅から毎日通い、園の管理を行ってきました。「先代が作り上げてきたブドウの味を楽しみに足を運んでくれるお客さんのことを考えたら、ここで終わらせてはいけないと思った」と話す三橋さんは、義父母亡き後も変わらない味を守り続けています。
手をぬかずおいしいブドウ作りを目指す
主人の能弘さんとJAの防除暦や書籍を参考にしながら管理を行うほか、5月頃からは枝の誘引やジベレリン処理時期の見極め、摘粒作業など、多くの作業に追われます。おいしいブドウを作りたいという思いから、朝から晩まで集中して作業を行っていることも。収穫前にハクビシンによる食害もありましたが、タマネギネットを被せることで被害を最小限に抑えています。
三橋さんは「まだ不慣れな部分もあり、試行錯誤を重ねながら栽培を行っている。今後も、義父母の思いを継いでおいしいブドウを消費者に届けられるよう頑張っていきたい」と話します。