杉山ブランドで
父の背中を追う
厚木市戸田 杉山 寛さん
相川地区のハウスでいちごを栽培。夢未市への出荷やハウスでの直売を行うほか、厚木観光いちご狩り組合に所属し、地場産のいちごの魅力を伝えています。
丹精込めて栽培したイチゴを手に、優しい笑顔を浮かべる杉山さん。公務員として働いていましたが、平成28年3月に就農しました。
イチゴ栽培は、昭和55年にハウスを建てて以来、土壌を使った「土耕栽培」を行っていましたが、作業効率を向上させ、腰をかがめずにもぎ取りができる「高設栽培」を昨年の春に導入しました。導入は、先輩たちからの勧めやアドバイス、JAの営農指導員のサポートによって実現し、車いすやベビーカーでも利用可能で幅広い年齢層がイチゴ狩りを楽しめるようになりました。1月から5月まで行うイチゴ狩りは、多くの人でにぎわい、笑顔が溢れています。
杉山ブランドで父の背中を追う
園主の杉山さんを手伝うのは母の道江さんと妻の茂子さん。日々の手入れ作業や出荷作業、イチゴ狩りにおける案内などを行っています。
ハウスでは現在、章姫、紅ほっぺ、さちのかをイチゴ狩り用に、もういっこ、おいCベリー、よつぼしを出荷・直売用に生産しています。なかでもよつぼしは、濃厚な食味と香り、見た目が良いことから、杉山さんは今後さらに生産を増やし、多くの人に味わってもらいたいと考えています。出荷は、従来の長方形のパックに代わって、丸いパックとリボンを使用。プレゼントにもぴったりだと消費者から喜ばれています。
杉山さんは「イチゴの栽培管理は難しく、まだまだ学ぶことが多い。販売方法の工夫で杉山ブランドを確立し、父に負けない美味しいイチゴを生産していきたい」と意気込みを語ります。