清川の地で夢実現へ
清川村煤ヶ谷 山口 健也さん
清川地区の圃場で季節に合わせた露地野菜を栽培。現在は、鳥獣被害に強い葉ニンニクの栽培に力を入れています。
自然豊かな清川の地で農業を営む山口さん。農業を営む傍ら、加工品や手芸品を手作りし、自身で経営する店や道の駅「清川」で販売を行っています。山口さんは、もともと厚木市で救命救急士として活躍していましたが、地元で店を開くという夢を叶えるため7年前に「おろんど工房」をオープンしました。現在は、妻の米子さんと二人三脚で、消費者においしい地場農産物と加工品を届けようと汗を流します。
特産化へ生産を強化
現在、生産に力を入れるのが「葉ニンニク」。鳥獣被害や傾斜地など、さまざまな課題を抱える清川村で、環境条件に合った新たな特産物を作っていこうと、生産部会「清川あぐ里グループ」や営農指導員がタッグを組み、作付けを進めています。山口さんも「清川あぐ里グループ」の一員として、約2000本の栽培を行い、道の駅「清川」に出荷を行っています。
柔らかく食味が良い葉ニンニクは、鍋や炒め物など調理方法も豊富で、子どもから大人まで幅広い年齢層に人気を集めています。この人気を受け、JA農産物直売所「夢未市」をはじめとした販路拡大へ動き出しているほか、地域と連携したレシピづくりを進め、将来的には学校給食への供給も視野に入れています。
山口さんは「鳥獣被害に強く、荷の軽い葉ニンニクは、清川村の環境条件に最適な農産物。新たな特産物として、多くの人に魅力を発信し、地域の活性化にも貢献していければ」と笑顔で意気込みを語りました。