こだわりを持ち
最高のトマトづくりを
厚木市温水 木原 米雄さん
独自の栽培法で味の品質向上を
厚木市園芸協会施設やさい部会の木原米雄さんは、約17アールのハウスで「マイロック」を栽培しています。味にこだわったトマトを作りたいという思いから、水分を抑制し、根にストレスを与える栽培方法を実践し、甘さと酸味のバランスが良く、コクのあるトマトに仕上げています。
出荷先は、JA農産物直売所「夢未市」と自宅の直売所。荷造りは主に奥さんが担当し、主婦目線を大切にしながら、消費者の購買意欲を高める工夫をしています。特にPOPにはこだわりを持ち、一番アピールしたい「味」の一文字でシンプルにインパクトを与えるよう、工夫を凝らします。木原さんの味を求め、市内はもちろん、市外からのリピーターも多く訪れるなど、評判は上々です。
技術を伝え意識の高揚を図る
木原さんは、トマトの生産に加え、子どもたちへの食農教育や農業後継者育成にも積極的に取り組んでいます。JAあつぎ農業塾の視察を受け入れ、自分の経験や知識、技術などを伝えるとともに、塾生との意見交換は、新たな発見や意識の高揚につながる機会となっています。
木原さんは「この場所で農業を続けてこれたのは、地域の支えがあってこそ。厚木産トマトの生産や消費拡大を強化していくとともに、農業を通じて、地域に恩返しをしていきたい」と笑顔で話ます。