愛情を持って飼育
地域酪農を守るため奮闘
厚木市愛名 飯原 芳美さん
南毛利地区にある2カ所の牛舎で乳牛を飼育。乳業メーカーを通じて、地域に新鮮な牛乳を届けています。
牛の過ごしやすい環境を整備
60年以上前から酪農を営む「飯原ミルクファーム」の長男として生まれた飯原さん。家業を手伝いながら、県立中央農業高等学校と東京農業大学に通い、技術を学びました。現在は妻の眞里子さん・息子の和葵さんと、成牛・仔牛合わせて約50頭を飼育。多い時期は1日に約900リットルの牛乳を出荷しています。
飼育では、牛のストレス軽減を第一に考え、自由に歩いて過ごすことができる「フリーストール牛舎」を導入しています。一般的な「繋ぎ飼い」と比較して、個体ごとの管理が難しいため、顔色や体毛のつや、乳量を小まめに観察し、異変があればすぐに獣医に相談するなど、愛情を持って牛に向き合っています。
飼育では、牛のストレス軽減を第一に考え、自由に歩いて過ごすことができる「フリーストール牛舎」を導入しています。一般的な「繋ぎ飼い」と比較して、個体ごとの管理が難しいため、顔色や体毛のつや、乳量を小まめに観察し、異変があればすぐに獣医に相談するなど、愛情を持って牛に向き合っています。
経営の継続に向けた取り組み
飼料価格の高騰や乳価の下落といった「酪農危機」に対応するため、一部の牧草を自家生産するなど、対策に努めています。令和5年6月1日の「牛乳の日」には、厚木市畜産会の一員として、本厚木駅前で牛乳を配布し、消費拡大を訴えるなど、地域酪農の活性化に向けて奮闘しています。
飯原さんは「酪農は牛乳を生産するだけでなく、堆肥の供給による資源の循環や、命と食のつながりを伝えるなど、地域の中で大きな役割を担っている。新鮮で安全な牛乳を地域に届けるため、経営努力を続けるとともに、将来、息子が円滑に営農していけるよう、知識の共有に努めていきたい」と話しました。
飯原さんは「酪農は牛乳を生産するだけでなく、堆肥の供給による資源の循環や、命と食のつながりを伝えるなど、地域の中で大きな役割を担っている。新鮮で安全な牛乳を地域に届けるため、経営努力を続けるとともに、将来、息子が円滑に営農していけるよう、知識の共有に努めていきたい」と話しました。