農地を集積
地域の水田を未来へつなぐ
厚木市下荻野 難波 一文さん
市内全域にある約12ヘクタールの圃場で水稲を栽培。約21トンの米をJAに出荷しています。
休耕田の解消に尽力
約10年前に父から農地を引き継ぎ、本格的に就農した難波さん。先代は野菜苗を中心に栽培していましたが、地域で増加していた休耕田をなくしたいとの思いから、水稲を専門に栽培し、市内全域の遊休農地を借り受けています。昨年は退職を機に、「(株)営農舎」として農業経営を法人化。より活発に事業の拡大を図っています。
農業機械導入で省力化
約120枚もの水田を妻の千賀子さんと2人で管理しているため、省力化は重要な課題の一つです。田植え機は、苗の定植時に肥料と農薬を同時に散布できるものを使用するほか、離れた圃場にトラクターやコンバインを運ぶトラックも導入しました。除草の時間短縮には、畦畔専用の草刈り機を取り入れるなど、機械化を通じて効率化を図り、点在する圃場の管理を可能にしています。
品質向上への取り組み
「米の品質向上には、観察に基づいた管理が欠かせない」と話す難波さん。水稲の葉色による施肥量の調節や、水田の水はけの違いで水管理のタイミングを変えるなど、圃場ごとに細やかな調整を行い、良質・良食味米の生産につなげています。
難波さんは「日本の原風景ともいえる水田を地域の未来に残そうと、営農に取り組んでいる。今後は、共に農地を守る担い手を増やすため、次世代の育成にも力を注いでいきたい」と話しました。
難波さんは「日本の原風景ともいえる水田を地域の未来に残そうと、営農に取り組んでいる。今後は、共に農地を守る担い手を増やすため、次世代の育成にも力を注いでいきたい」と話しました。