培った技術で
人に喜ばれる作物を栽培
厚木市長沼 清水 喜一さん
約20アールのハウスで野菜を栽培し、JA農産物直売所「夢未市」や市場に出荷するほか、長沼営農集団の一員として水稲を栽培しています。
施設野菜の栽培に力を注ぐ
代々続く農家に生まれ、約40年前に就農した清水さん。父の代は、ブドウを主として生産していましたが、先代とは違う作物に挑戦しようと、イチゴやトマトを中心とした施設野菜の栽培に着手しました。他産地の生産現場で経験を積みながら、試行錯誤を繰り返し、技術を身に付けました。
栽培へのこだわり
栽培では、徹底的な水管理で食味の向上に努めています。イチゴやトマトなどの果菜類は、収穫の1カ月前から水を切り、うまみや甘みを濃縮させて出荷しています。
味だけでなく、見た目も良い作物を出荷するため、工夫を凝らしています。農閑期にハウス内を水田のように冠水させ、土壌の害虫や雑草種子を防除するほか、根を傷付けないよう間引きは行わないなど、長年かけて培ったノウハウを品質の向上に生かしています。
消費者のため変化を続ける
消費者に喜ばれる作物を出荷するため、新たな取り組みに挑戦し続ける清水さん。「人気のあるものもいずれは飽きられてしまう」と、5~6年ごとに品種を更新しています。近年は、マクワウリやロメインレタスなど、新しい作物にも挑戦。ハウスを活用した温度管理で、バリエーション豊かな野菜を幅広い時期に出荷し、消費者のニーズに応えています。
清水さんは「消費者に満足してもらえるよう、努力を続けながら、自分のこだわりを生かした農産物を作っていきたい」と話しました。