細やかな手入れで
良質な芝を生産
厚木市上荻野 齊藤 繁広さん
荻野地区にある合計約1ヘクタールの圃場で芝を栽培。開業当初から根を絶やさずに生育を続ける区画もあるほど、丁寧な生産に努めています。
父が築いた道を引き継ぐ
約60年前、父が野菜農家から芝農家に転身したことをきっかけに、幼い頃から芝の栽培に携わってきた齊藤さん。就職してからも、休日には父の作業を手伝いながら生産のノウハウを学び、定年退職を機に本格的に就農しました。
現在生産しているのは、「姫高麗芝」「高麗芝」「野芝」の3品種。造園業者をはじめ、法人・個人を対象に受注販売を行っているほか、グリーンセンターを通じた注文にも対応しています。
高品質な芝を生産
父の代から変わらずに大切にしていることは、お客さまが希望する納期に合わせ、新鮮で品質の良い芝を提供することです。気温・気候の変動は、芝の生育速度や病害虫の発生状況に大きく影響するため、日々の生育管理と手入れは特に念入りに行っています。
育成を良くし、芝を鮮やかな緑色にするために欠かせない施肥は、定期的に実施。虫が発生しやすい夏季には、薬剤散布で防除を行うほか、大きな雑草は手作業で抜き取るなど、管理作業には時間と手間をかけています。 この他、季節に合わせ、芝刈りの頻度や切り取りの厚さを調整することで、高品質な芝の出荷につなげています。
齊藤さんは「良質な芝を求めて注文してくれる方が多く、生産への意欲につながっている。新鮮な芝は芝張り後の根付きが良いので、手入れをしながら長く活用してもらえたらうれしい」と話しました。