先代から農業を継ぎ
向上心を持って営農
厚木市戸田 小塩 宏行さん

相川地区にある67アールの圃場で、梨をはじめとした果樹のほか、水稲や切り花、露地野菜など、多品目を栽培しています。
「あつぎの梨」栽培に力を注ぐ

水稲の生育状況を確認
代々農業を営む家に生まれた小塩さん。30歳までは自動車関連の会社に勤めていましたが、父が体調を崩したことから、就農を決意しました。地域の仲間に助言を受けながら、畑や水田を管理する中で、技術を身に着けました。
主として生産しているのは、「あつぎの梨」の名称で、かながわブランドに登録される梨。「幸水」や「豊水」、「あきづき」など、多くの品種を栽培しています。収穫した梨は、自宅で販売を行うほか、JA農産物直売所「夢未市」や相川農産物直売所に出荷しています。
新たな栽培法で効率化

盛土式根域制御栽培の梨畑
梨の栽培では、食味や色づきを左右する土作りに力を注いでいます。樹勢や果実の状況を見ながら、適時・適量に施肥を行うことで、高品質な梨の生産に努めています。
地域の仲間から紹介されたことをきっかけに、5年前から一部の圃場で「盛土式根域制御栽培」に取り組んでいます。同栽培法は、シートの上に培土を盛って樹を育成することで、早期の成園化や土壌病害対策に効果が期待できます。機械制御で施肥とかん水を行うことで、養水分の調整を高い精度で行うことができるようになりました。Y字の垣根状に仕立てるため、枝を効率的に伸ばすことができ、収量も向上しました。
小塩さんは「消費者においしいと喜んでもらえることが農業の醍醐味。これからも仲間のアドバイスや新しい知識を取り入れ、より良い農産物を栽培していきたい」と話しました。
旬の農産物のお買い求めは、JAあつぎの農産物直売所「夢未市」へどうぞ!