こだわりをもって
営農に取り組む
厚木市下古沢 沼田 道男さん
小鮎地区で代々農業を営む沼田さん。ミニトマトやナスなどの果菜類を中心とした露地野菜と栗を、合計50アールの圃場で栽培しています。
農地を受け継ぎ本格的に就農
地域で代々続く農家に生まれ、小学生の頃から牛の餌やりを手伝うなど、農業に携わってきた沼田さん。就職後は、会社勤めと農作業を両立させてきました。52歳で早期退職後、本格的に就農し、現在は露地野菜と栗を生産しています。施肥量やかん水量などの作業内容の詳細を記録したノートは、現在24冊目。経験を蓄積し、より良い農産物の栽培に努めています。
品質向上への挑戦がやりがいに
「より高品質なものを消費者に届けるため、新しいことに取り組むことがやりがいになる」と話す沼田さん。新しい品種の導入や栽培方法にも積極的に挑戦してきました。
ミニトマトは主力となっている「ピンキー」のほか、消費者にさまざまな味を楽しんでもらうため、毎年数種類の品種を試作しています。味見役は誰よりも素直な感想を伝えてくれるお孫さん。自分の感覚だけでなく、家族の声を参考に栽培に励んでいます。
精力的に地域農業を守る
今年は、ミニカボチャで行うことが多い空中栽培を、大玉種でチャレンジ。形の美しい高品質なカボチャ作りに挑戦しています。「夢未市」で毎年人気を博している水ナスも新たな品種に変更。より良い味と形を目指し、栽培に力を入れています。
沼田さんは「納得いく野菜ができるまで品質を追求することは大変だが、消費者の声が励みになる。今後も、食べた人が笑顔になるような野菜を作っていきたい」と意気込みを語ります。