地域資源を活用し
喜ばれる農作物を届ける
厚木市上荻野 曾根 てる子さん
荻野地区にある30アールの圃場で、トマトやタマネギ、ホウレンソウなどの露地野菜を栽培。地域資源を有効活用し、良質な農産物の栽培に力を注いでいます。
託された農地を守る
夫の和義さんと結婚した後に、働きながら家庭菜園で野菜を栽培していたてる子さん。和義さんの定年退職を機に13年前から本格的に就農しました。3年前に和義さんが他界し、託された農地を守っていこうと決意しました。
地域資源を有効活用
現在は、30アールの圃場でタマネギやホウレンソウ、ジャガイモなどの露地野菜を栽培。有機堆肥の油かすと地域資源の牛糞堆肥を中心に土作りを行い、農薬は極力使わないなど、高品質で安全・安心な農産物の生産に努めています。出荷は、JAあつぎ農産物直売所「夢未市」と「グリーンセンター」に行っています。
トマトの生産に情熱を注ぐ
酸味と甘みのバランスが良く、果肉がしっかりとした特徴のトマト「麗夏」の栽培に力を入れる曾根さん。苗は、自作の苗箱を活用し、日当たり具合を調整して温度管理を行います。定植後は、土壌の水分量を見極めながらかん水を行うほか、連作障害や病害虫にも気を付けて管理を行っています。購入者の中にはリピーターも多く、「トマトのうま味が口いっぱいに広がり、おいしかった」など、温かい声をもらえることがやりがいにつながっています。
曾根さんは「丹精込めて育てた農産物を、喜んで食べてもらえることがうれしい。今後も、健康に気を付けながら、受け継いだ農地を守っていきたい」と意気込みを語ります。