地域の農地を守り
楽しみながら農業に向き合う
厚木市三田 小澤 隆さん

睦合地区にある圃場で、水稲や露地野菜を栽培。厚木市農業委員会の農業委員として、地域農業の振興に向け、管内のさまざまな課題に取り組んでいます。
農業を受け継ぎ地域の食農教育にも協力

水田での鳥よけにカイト鷹を設置
農家に生まれた小澤さんは、幼い頃から農業が身近にありました。社会人になっても、休日は父の農作業を手伝いながら、手を掛けた分だけ応えてくれる農業に面白さを感じ、退職後に本格的に就農しました。
現在は、1.2ヘクタールの圃場で、水稲をはじめ、ショウガやサトイモ、ネギなどの露地野菜を栽培。水田では、田植え前までに雑草対策として4回ほど耕耘作業を行うほか、スズメなどによる食害を防ぐため、カイト鷹を設置しています。収穫時期には、コンバインや籾摺り機などを活用しながら、近隣の仲間の圃場も刈り取り作業を行っています。この他、地域の小学生を招き、田植えや稲刈りの指導を行うなど、食農教育にも力を入れています。
農業委員として農地を守る活動を

ショウガの生育状況を確認する小澤さん
現在、厚木市農業委員会の農業委員としても活動する小澤さん。委員らとともに、遊休化する前の農地を担い手につなぐ「農地情報みえる化プロジェクト」に携わり、農地利用の最適化に向けて積極的に取り組みを進めてきました。現在も、農地パトロールなどを行いながら、地域の状況を見守っています。
小澤さんは「さまざまな活動の中で幅広い世代と触れ合って刺激をもらい、今後は若い世代を巻き込んだ持続可能な農業ができないか思案中。市街化が進む中、農地を農地として守っていけるよう、努力を続けていきたい」と話します。
旬の農産物のお買い求めは、JAあつぎの農産物直売所「夢未市」へどうぞ!