地域のつながりを大切に
人に喜ばれる作物づくりを
厚木市山際 野路 豊さん
依知地区にある約90アールの圃場で、水稲やジャガイモ、ネギなどの露地野菜を栽培しています。地域のつながりを大切に、良質な農産物の栽培に力を注ぎます。
農業を受け継ぎ仲間とともに良質な米作りを
農家の長男として生まれ、幼少期から父の農業を手伝っていた野路さん。消防士として地域の安全を守りながら、休日は父とともに農作業に勤しみ、3年前に定年退職を迎え、本格的に就農しました。
水田では、はるみと喜寿糯(きじゅもち)を栽培し、JAへ出荷しています。2年前に父が他界し、農業を受け継いだ野路さんにさまざまなアドバイスをくれたのが、親の代から続く「山の根営農集団」の先輩たちでした。同集団では、農業機械を共有して水稲栽培の作業効率化を図り、互いに情報共有を行うほか、活動の一環として、JAあつぎ水稲育苗センターで播種作業のサポートも行うなど、質の高い米作りを目指します。
こだわりの栽培方法で喜ばれる野菜作りを
畑では、ジャガイモやネギ、ソラマメなど、多種多様な露地野菜を栽培。米ぬかなどの有機物を使ったぼかし肥料を混ぜこみ、土づくりに力を入れるほか、定期的な防除作業も欠かさずに行っています。
収穫した野菜は、自家消費をはじめ、お世話になっている近所の人々や知人へおすそ分けしています。こだわって作った野菜は、素材のおいしさがぎゅっと詰まっていておいしいと好評です。
野路さんは「手を掛けて育てた農産物を、喜んで食べてもらえることがやりがいにつながっている。今後も、助けてくれる人々に感謝しながら、元気に農業を続けていきたい」と笑顔で話します。