何事も挑戦する志を持ち
農を通じた地域交流を
厚木市長谷 山口 朋彦さん
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南毛利地区にある95アールの圃場で、水稲をはじめ、シュンギクやネギなどの露地野菜を栽培。休耕期の水田では、地域の人々との交流の場として菜の花を栽培し、景観維持にもつなげています。
生涯を通じて農業と向き合う

ネギの荷造りを行う山口さん
農家に生まれ、幼い頃から農業に従事してきた山口さん。当時は、父とともに牛や農機具を使い、人力で農地を耕していた時代。長谷の地域で作られていた米は、栄養豊富な「養生米」として病院などで重宝されたと言われています。山口さんは、良質な米作りに向け、栽培方法についてひたむきに研究を重ねるなど、地域農業の発展に貢献。32歳の時、縁あって東京農業大学に就職し、定年後もこれまでの経験を生かしながら、農家と仕事の両面で農業に向き合ってきました。
農を通じた地域交流を大切に

自宅前の直売所へ農産物を出荷
現在は、水稲をはじめ、サトイモやネギなどの露地野菜を栽培。精米時の米ぬかを肥料に使うほか、マルチや支柱などの資材を再利用できるよう、作付けを工夫するなど、効率的な農作業を心掛けています。消費者に安心して食べてもらえるよう、生育初期に適切な防除を行っています。農産物は、自宅前の直売所で販売。地域住民とのコミュニケーションツールとして活用するほか、休耕期の水田で菜の花を栽培し、訪れる人々の目を楽しませながら、緑肥としても活用しています。
山口さんは「昔も今も、農を通じた地域とのつながりが大切だと感じている。今後も、さまざまなことに挑戦し続ける思いで、元気に農業を続けたい」と笑顔で話します。
旬の農産物のお買い求めは、JAあつぎの農産物直売所「夢未市」へどうぞ!