先代の農地を守るため
農業とともに歩む
厚木市飯山 志村 壽正さん
小鮎地区にある60アールの圃場で、水稲と露地野菜を栽培しています。有機堆肥を使い、土地に合った栽培方法を実践しています。
農地を守るため退職後も農業に従事
代々続く農家に生まれた志村さん。高校卒業後、父とともに農業に従事し、26歳で地元の会社に就職しました。農地を守るため、70歳で仕事を退職するまで、休日も水田の管理や農作業を行い、退職後に再び本格的に農業を始めました。現在、30アールの水田で「あつぎせせらぎ米」として「かながわブランド」に登録される「はるみ」を栽培。トラクターやコンバインなどを使い、作業効率化を図るほか、適期の追肥や防除をはじめ、乾燥時の水分量などにも気を配ります。収穫した米は、JAに出荷しています。
こだわりの方法で農産物を栽培
小鮎川のそばにある畑では、ネギやハクサイ、キャベツなどの露地野菜を栽培しています。地域の農家から購入した牛糞堆肥と肥料を混ぜ込んで土作りを行い、作物は種から育てるのが志村さんのこだわり。ネットで畑を覆い、サルなどの鳥獣対策を行っています。生育期間中は、必要最低限の農薬を使い、こまめに除草作業を行うよう心掛けています。
志村さんは「病害虫対策にも力を入れ、より質の高い作物作りを目指していく。今後も、健康に気を付け、元気に農業を続けていきたい」と話します。