「好き」を生かして
楽しみながら養蜂を営む
清川村煤ヶ谷 山口 静雄さん
清川地区で2015年から本格的に養蜂を始めました。畑では、ラッカセイやピーマンなどの露地野菜を栽培しています。
幼少期からの夢だった養蜂家へ
自宅の養蜂場で、蜜を求めて飛び回るミツバチに優しい眼差しを向ける山口さん。幼い頃から生き物を飼育するのが好きで、さまざまな生き物の中でも、ミツバチの生態に感銘を受けました。60歳で仕事を退職し、本格的に養蜂業を始め、現在は30群のセイヨウミツバチを飼育しています。
ミツバチは春先に群れを大きくし、山間部に咲く桜や藤などの蜜源から花の蜜を採取します。採蜜作業では、巣枠を分離機にかけ、3回ほど丁寧にろ過を行い、商品として販売。今年は、約300リットルのハチミツを採取しました。ハチミツは、JA農産物直売所「夢未市」や道の駅「清川」で販売しています。
天敵から守るために工夫を
秋には、天敵のオオスズメバチが現れるため、ネズミ捕りシートを設置。巣箱を襲われると、ミツバチが全滅してしまう恐れがあるため、露地野菜を栽培する畑での農作業中も、根気強く天敵の駆除を行っています。この他、農作物の鳥獣被害対策として電気柵を設置し、サルやイノシシなどの被害対策も行っています。
山口さんは「さまざまな表情を見せるミツバチとともに、充実した日々を送っている。今後も、清川村の自然の恵みから採れたハチミツを多くの人に味わってもらえるよう、楽しみながら養蜂を営んでいきたい」と笑顔で話します。