農業体験を通じて
食と農、地域農業の大切さを伝える
厚木市小野 三橋 曻さん
玉川地区にある約80アールの圃場で、果樹や露地野菜、水稲を栽培。保育園や幼稚園児、福祉施設の利用者などを対象に、収穫体験を通じた食農教育活動に取り組んでいます。
中山間地を生かし果樹を中心に栽培
玉川がゆったりと流れる自然豊かな地で農業を営む三橋さん。水稲をはじめ、トマトやナスなどの露地野菜のほか、中山間地の地形を生かし、ブルーベリーやミカンなどの果樹を栽培しています。6月から7月上旬は、ハイブッシュ系のチャンドラーやボーナス、ラビット系のティフブルー、ノースランドなど、6種類のブルーベリーが収穫最盛期を迎えます。10月から3月にかけては、清美や温州、大津など4品種のミカンが旬を迎え、鮮やかな橙色が畑一面に広がります。
次代へ食と農の大切さを伝える
三橋さんは、自然に触れ合う機会が少ない子どもたちに、食と農、自然の営みについて学ぶことで、豊かな心を育んでもらおうと、通年型の農業体験「こどもふるさと夢学校」を開いています。近隣4カ所の保育園や幼稚園の園児を対象に、農作物の栽培や収穫体験を行うほか、畑をバリアフリー化し、車いすなどが必要な子どもたちや福祉施設利用者の来園も増えています。
三橋さんは「農業体験を通じて、自身の人生で学んできた食と農の大切さや農業と自然の持つ意味を伝える良い機会となっている。JA職員らの協力にも感謝しながら、今後は次代を担う仲間たちに知識や技術を継承していきたい」と、笑顔で話します。