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営農通信Farming communication

来年の水稲栽培へ「農力アップ」を活用

 来年の水稲栽培に向け、稲刈り後の水田管理は重要です。近年の高温による異常気象や、土に含まれるミネラル分が不足すると、土中に硫化水素ガスが発生し、稲の生育に悪影響をもたらすことがあります。収穫後の秋の季節は、土のミネラル補給資材として「農力アップ」の施用、耕運を行い、高温障害に強い良質米生産に備えましょう。

ミネラル不足によって発生する硫化水素ガスによる影響

 水田に有機物(堆肥・刻みわらなど)を多量に施用した場合、強還元(酸素不足)になりやすく、土壌中に存在、あるいは肥料に由来した硫酸イオンが還元されて硫化水素が発生します。硫化水素は根を痛めるなど、下記の悪影響をもたらすことがあります。
・田植え後の初期生育が不良となり茎の数が減少
・穂が出てから生育不良となり下葉が枯れる
・秋落ちで穂が弱り「イネごま葉枯病」を発症
・フェーン現象などによる高温障害発生を助長

対策

 稲刈り後に「農力アップ」を施用してミネラルとケイ酸の補給を行います。秋の内に耕運することで、収穫後の稲わらを次年度の稲作までにしっかり腐熟させ、有毒ガス発生を減少させます。

「農力アップ」について

特長
 「農力アップ」は、疲れた土に不足した成分をバランスよく補い、本来の力をよみがえらせる土作り肥料。有効成分が素早く土に溶け出すので、効き目がすぐに現れるのが特長です。
価格:1袋(20kg) 1,664円(税込)
※9月17日現在の価格
成分
 ケイ酸は、葉や茎を丈夫にし、倒伏や冷害・高温障害に強い稲を作ります。農力アップのケイ酸溶出率は、一般的なケイ酸肥料の約3倍効率的にケイ酸を補給できます(産業振興(株)調べ)。鉄やマンガンは、この硫化水素ガスによる被害を軽減します。
農力アップの使い方
標準施用量:60kg/10a
散布時期:晩秋~春に施用して耕運する
※秋に施用した場合は春に改めて施用する必要はありません
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