秋冬野菜に向けた土壌の消毒
夏野菜のピークが過ぎると、すぐに秋冬野菜の準備が始まります。夏野菜の片付けや、秋まで収穫可能な野菜の管理、秋冬野菜の種まきなどに忙しい時期ですが、次作に向けた土作りも大切です。病害虫が発生した畑では、土壌消毒をして畑をリセットしましょう。
代表的な土壌消毒の方法
土壌消毒とは、植物に害をもたらす原因となる土壌中の細菌・カビ類・害虫や雑草種子を駆除する作業です。代表的な方法として、以下の2つが挙げられます。
■土壌消毒剤を用いた消毒
専用の農薬を用いて行う土壌消毒の方法で、効果が安定して得られることやコスト面から最も一般的です。一方で、土壌消毒剤は取り扱いが難しい点があるほか、匂いが強いため住宅に囲まれている畑では使用が難しいという欠点があります。
■太陽熱を用いた消毒
7月から8月にかけては、太陽の熱で土壌の温度を高め、高熱によって病害虫や雑草種子を駆除することができます。農薬を使わずに高い効果を得られる反面、畑一面をビニールフィルムで被覆する必要があり、費用と労力のかかる方法です。また、処理期間が約1カ月と長期間にわたってしまいます。
どちらの方法も高い効果が期待できますが、使用できる環境や処理期間などの条件があり、実施が難しい場合もあります。そこで、比較的簡単に行うことのできる方法として、石灰窒素を用いた土壌消毒をご紹介します。
■土壌消毒剤を用いた消毒
専用の農薬を用いて行う土壌消毒の方法で、効果が安定して得られることやコスト面から最も一般的です。一方で、土壌消毒剤は取り扱いが難しい点があるほか、匂いが強いため住宅に囲まれている畑では使用が難しいという欠点があります。
■太陽熱を用いた消毒
7月から8月にかけては、太陽の熱で土壌の温度を高め、高熱によって病害虫や雑草種子を駆除することができます。農薬を使わずに高い効果を得られる反面、畑一面をビニールフィルムで被覆する必要があり、費用と労力のかかる方法です。また、処理期間が約1カ月と長期間にわたってしまいます。
どちらの方法も高い効果が期待できますが、使用できる環境や処理期間などの条件があり、実施が難しい場合もあります。そこで、比較的簡単に行うことのできる方法として、石灰窒素を用いた土壌消毒をご紹介します。
石灰窒素を用いた土壌消毒
石灰窒素に含まれる「カルシウムシアナミド」が土壌中の水分と反応することによって「シアナミド」に変化し、除草・殺虫・殺菌を行います。「シアナミド」は1週間ほどで尿素に変わり、最終的には窒素成分として植物に吸収されるため、農薬と肥料両方の効果を発揮します。
■施用量の目安(10アール当たり)
葉菜類(ホウレンソウ・キャベツなど) | 60~100kg |
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根菜類(ダイコン・バレイショなど) | 40~60kg |
豆類(大豆・インゲンなど) | 10~30kg |
※残さ処理をする場合は10アール当たり10~30kgを施用してすき込みましょう
注意点
- 散布後、すぐに種まきや植え付けを行うことはできません。「シアナミド」が完全に肥料化するまで、期間を空けましょう。夏は3~5日、春・秋は7~10日ほど分解に時間を要します。
- 他の作物や人体への影響に注意しましょう。散布時、周辺の作物に石灰窒素が付着すると薬害を起こす恐れがあります。風に飛ばされにくい粒剤タイプをおすすめします。また、皮膚や目に対する刺激も強いため注意が必要です。
- 農薬としても登録されているため、必ず使用方法を確認してください。