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トマトの疫病について

 夏野菜の代表であるトマトやミニトマトは、直売所でも人気が高く、管内でも多く生産されています。
 これから迎える梅雨の時期、特に疫病の発生に注意が必要です。今回は、トマト・ミニトマトの疫病の症状と対策についてご紹介します。

疫病の症状・特徴

灰緑色の小さな斑点ができ、次第に拡大して中央部は灰褐色から暗褐色になります。一般的に下葉から発生し、次第に上葉に広がっていきます。
多湿時には病斑上や周りに白いカビが生じます。
暗褐色の病斑が茎の周りを取り巻くと、それより上の部分がしおれて枯死します。
果実
茶褐色(暗褐色)の病斑を生じて腐敗します。
茎葉の病状
果実の病状
写真引用:茨城県,「トマト-疫病」
https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/nosose/byobo/boujosidou/shiryoshitsu/shiryo-eki.html
(参照2022-4-18)

多発時期

発病適温は20℃前後で、梅雨時期や曇りや雨の日が続くような「低温多湿」条件で発生します。

露地栽培 6~7月  
促成・半促成栽培 11~4月  
抑制栽培 9~11月

防除ポイント

  • 疫病はナス科作物(トマト・ジャガイモ・ピーマンなど)に共通して感染するので、これらの作物の連作を避けましょう。
  • 茎葉の過繁茂を防ぐため、窒素肥料の与え過ぎに気を付けるとともに、密植を避け、風通しをよくしましょう。
  • 雨などで、泥跳ねがかかる場合は下葉の除去を行うか、マルチを使用します。雨よけ栽培も有効です(資材はグリーンセンターでお求めください)。
  • いったん発病すると急激にまん延し、症状が激しくなると、農薬による防除効果は薄くなるため、雨の多い時期は晴れた日に予防防除を行いましょう。
  • 発病後は速やかに発病部分を取り除き、畑に残さないように処分しましょう。

トマト・ミニトマト疫病の薬剤例 (2022年4月1日現在)

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