タマネギ苗の定植について
タマネギ苗の植え付けは11月に行いますが、品種によって時期がやや異なります。これからグリーンセンターなどで苗を購入される予定の方は、品種の早晩性や貯蔵性を確認し、ご自身に合ったタマネギを栽培してみてください。
タマネギの主な品種と特性について
品種 | 早晩性 | 特性 |
---|---|---|
マッハ、ソニック、早生湘南レッド 等 | 極早生・早生 | 早期の収穫可能、長期保存には不向き 11月上旬植え・4月収穫 |
OL黄、ターボ、ネオアース 等 | 中生・中晩生 | 大玉傾向、貯蔵性高い 11月中旬植え・5月収穫 |
ケルたま、もみじ3号 等 | 晩生 | 長期貯蔵向き 11月下旬植え・6月収穫 |
※上記以外にも品種は多数あります
畑の準備
タマネギは真冬に入るまでに十分地中に根を張らせ、春には勢い良く育つようにすることが重要です。元肥を適切に施し、特にリン酸成分(過リン酸石灰等)は多めに与えてください。また、酸性土壌を嫌うので苦土石灰などで土壌PHの矯正をしてください。
この他、生育の促進と雑草防除のため黒マルチ(15cm×15cm間隔)を活用してください。
定植時のポイント
タマネギの苗は大きすぎると冬の寒さに反応して花芽分化を起こし、春のとう立ちが増加します。また、小さすぎると霜柱で浮き上がり枯れることがあります。苗の大きさの目安として根元の直径が5~6mm程度で鉛筆よりやや細いくらい、長さは20~25cmくらいのものを選んでください。また、深植えにならないよう根の上に土が2cmほど掛かる程度で、白い部分が見えるように植え付けます。
栽培管理
- 追肥は、早生系の場合12月中旬と2月中旬、中生・晩生系の場合2月中旬と3月中旬に2回実施する。
- 4月以降の追肥は、腐敗を増加させる原因となるので、施用しないよう注意する。
- 秋と春には、べと病が発生しやすいので、ジマンダイセン水和剤(400~600倍)などで予防散布をする。
- アザミウマ類の防除はモスピラン顆粒水溶剤(2,000倍)等で徹底する。
- 乾燥に弱いので乾燥が続く場合は、かん水をする。
収穫・貯蔵
- 全体の約8割の茎が倒伏したら、晴天で土が乾いている日に収穫し、雨の当たらない場所で1~3日乾燥させる。
- 数球を葉つきのまま束ね風通しの良い場所に吊るすか、葉を切ってコンテナの8分目くらいまで入れ、風通しの良い場所で貯蔵する。