タマネギの品種選定
タマネギは品種・作型によって、収穫の時期や貯蔵性、大きさなどが異なります。収穫したい時期や出荷先の状況などから、品種の選定をしっかり行いましょう。
目的別のおすすめ品種
「とにかく早く収穫したい」方へおすすめ
品種名:トップゴールド320(タカヤマシード・超極早生品種)
栽培管理のポイント:12月上旬からユーラックカンキ等で被覆を行いましょう。
極端な早まきは分球が起きてしまう危険が高い為、播種は適期に行いましょう。
「安定的に作りたい」方へおすすめ
品種名:O・L黄(タキイ種苗・中生品種)
「長く貯蔵したい」方へおすすめ
品種名:ネオアース(タキイ種苗・中晩生品種)
長期貯蔵のポイント: 収穫前に強い風や強い雨、長雨にあたった場合は殺菌剤を散布しましょう(農薬を散布する際は収穫前日数等の登録をよく確認)。貯蔵するものはやや小さめサイズのものを選定しましょう。
「特徴のあるタマネギを作りたい」方へおすすめ
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サラダ用赤タマネギ
品種名:湘南レッド(神奈川県種苗協会・中晩生品種)
特 徴:生食向けの赤いタマネギ。収穫期が10 〜 14日早い早生タイプもあります。
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機能性成分ケルセチンを多く含む
品種名:ケルたま(タキイ種苗・晩生品種)
特 徴:体内で発生した活性酸素を除くと言われている機能性成分ケルセチンが多く含まれています。
タマネギ栽培・貯蔵の注意点
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肥培管理をしっかり行う
→窒素成分が過剰になると組織が軟弱になり病虫害が出やすくなります。また、貯蔵性が低くなります。
→リン酸が不足すると玉の肥大がしにくくなります。
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追肥を行う際、土寄せは行わない
→タマネギの根は浅く広がっているため、根を傷つけてしまいます。
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早生系品種は貯蔵がしにくいため、貯蔵を長くしたい場合は中生から晩生品種を選ぶ
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定植は適期に行う
→抽苔(ちゅうだい)を防ぐため、定植する苗は太さが割り箸ほど(4 〜 6mm)のものとし、定植を行いましょう。
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貯蔵する際は、傷や病虫害が無いものを選定し、風通しの良い場所で貯蔵する
→傷等があるものは腐敗の原因となるので取り除きましょう。コンテナ貯蔵する場合は一段目に空のコンテナを置き、その上に八分目までタマネギを入れ業務用扇風機で風を送りましょう。
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畑の準備はまず土壌診断から行う。