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営農通信Farming communication

水稲の中干しについて

 中干しは米の品質や収量を左右する最も重要な管理作業です。中干しの開始が遅れたり、実施をしないと、未熟粒の原因となる無効分げつ(穂にならない)を増加させる原因にもなります。また、登熟期間の養水分の吸収に必要な根の発達も不十分となり、結果的に未熟粒やくず米の発生を助長し、品質・収量の低下を招きます。「中干し」の重要性を再認識し、米のさらなる品質向上を目指しましょう。

中干しの時期・期間

  • 開始時期は、田植えの約1カ月後、または出穂の約1カ月前を目安

  • 田面に軽く亀裂が生じる程度、概ね5〜7日間

中干し開始までの水管理

  • 浅水管理で分げつの発生を促進

    早期に有効茎(充実した穂となる茎)を確保するため、深水で管理しない。(深水は分げつの発生を妨ぐ)

  • 晴天時には中干し前から「軽い田干し」を行い、中干しの開始に備える

    「軽い田干し」とは土の表面が乾かない程度に落水し、通排水を実施する。

中干しの効果

  • ムダな分げつの発生を抑制し、過繁茂を防ぐ

  • 秋の実りに働く根が発達し、根の活力が高まる

  • 過剰な窒素の取り込みを抑制し、倒伏を防ぐ

  • 田面が固くなり、コンバイン収穫作業時のリスクが軽減される

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