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営農通信Farming communication

夏野菜の種まき時期について

 昔から、露地野菜の春の種まきは春分の日を過ぎてからと言われています。今年は、3月21日が春分の日です。夏野菜は、ビタミンCやビタミンEを多く含み、夏バテ予防の効果が期待できます。旬の時期に栄養価の高い野菜を収穫するためにも、そろそろ野菜の種まきの準備をしましょう。

高温性の夏採り果菜類は4 月になってからが適期

 グリーンセンターでは、3 月頃になると春まき野菜の種が一斉に並びます。

 下の表は主な春まき野菜の発芽温度と生育適温です。参考に、海老名市のアメダス最低・最高気温も掲載しています。各野菜の発芽最低気温をアメダスの最低気温が超えてからが、露地での種まきが可能となる時期です。ハウス内で電熱マット等を使ってまかれる方は早まきも可能です。

 また、夏果菜類の苗も、ゴールデンウィークに入ると苗が販売されます。しかし、昨年のその時期の気候を思い出してください。5月に入っても気温が上がらず、苗が育たず、5 月中旬以降に植え直された方も多かったのではないでしょうか。

 ここ数年の例だと、5月10日すぎに定植するのが無難ではないかと思います。少しでも早く植えたい方は、トンネル栽培やホットキャップの利用をおすすめします。

【主な春まき野菜の発芽温度・生育適温】

主な作目 発芽最低温度(適温) 生育最低温度(適温)
ハクサイ、キャベツ、カリフラワー、ダイコン、ホウレンソウ 4℃(10 〜 25℃) 5℃(20℃前後)
カブ、ニンジン 6 〜 8℃(15 〜 25℃) 0 〜 3℃(15 〜 20℃前後)
コマツナ 6℃(20 〜 25℃) 5℃(10 〜 25℃)
トマト 10℃(20 〜 30℃) 5℃(10 〜 30℃)
ナス 15℃(20 〜 30℃) 7 〜 8℃(20 〜 28℃)
カボチャ 10℃(25 〜 30℃) 10℃(20 〜 25℃)
キュウリ、スイカ、メロン、オクラ 15℃(25 〜 30℃) 15℃(25 〜 30℃)

(参考:最寄りの観測地点であるアメダス海老名観測所)

3 月中旬 最低3 〜 4℃ 最高14 〜 15℃  3 月下旬 最低4 〜 5℃ 最高15 〜 16℃

4 月上旬 最低6 〜 7℃ 最高17 〜 18℃  4 月中旬 最低8 〜 9℃ 最高19 〜 20℃

4 月下旬 最低10 〜 11℃ 最高21 〜 22℃  5 月上旬 最低12 〜 13℃ 最高22 〜 23℃

5 月中旬 最低13 〜 14℃ 最高22 〜 23℃  5 月下旬 最低14 〜 15℃ 最高24 〜 25℃

各種保温資材

ホットキャップを利用した
早期定植

早まきのための
電熱温床マット利用

スイカ早出しを目的とした
トンネル栽培

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