人とのつながりを大切に
自分らしい農業を
厚木市愛甲東 牧田 啓子さん
愛甲地区にある約2ヘクタールの圃場で、水稲や露地野菜を栽培。農家レストラン「おしょうしな屋」を経営しています。
農家レストランで自家野菜を使った料理を提供
農業に農家レストランの経営と、寝る間も惜しんで仕事にいそしむ牧田さん。山形県から厚木市へ上京し、夫の範の り男お さんと出会い、農家へ嫁ぎました。
現在は、水稲をはじめ、ジャガイモやタマネギなどの露地野菜を栽培し、「南毛利農産物直売所」や「夢未市」、「厚木市民朝市」などで販売しています。
自宅に併設する農家レストラン「おしょうしな屋」では、生産者と消費者の意識の差を無くし、共に理解し合える場所を作りたいという思いから、自家生産した農産物を使った郷土料理や懐石料理などを提供し、利用者と食を通じた交流を図っています。
生涯を通じて学び、次代へ伝えていく
牧田さんは、次代を担う子どもたちへ知識を継承しようと、さまざまな努力を重ねています。これまで、市の友好都市などで厚木市に訪れた子どもたちや先生のホームステイ先として受け入れを行い、日本食の文化を通じて食を無駄にしないことや、食と農の大切さについて教えてきました。現在は、農家としての立場を生かし、愛甲小学校の5年生に向け「農業のあるべき姿」をテーマに特別授業を行っています。
牧田さんは「これまで、たくさんの人の手を借りて、農業や農家レストランを続けてくることができた。今後も、学ぶ姿勢を忘れずに、自分らしい農業を続けていきたい」と笑顔で話します。