夏野菜に多い病害虫の対策について
野菜には生長に適した温度・湿度がありますが、それは病害虫が出やすい条件にも同じことが言えます。丹精込めて作った野菜の様子がおかしい…。そのようなことにならないために、夏に栽培する主要野菜に発生しやすい病害虫の対策についてご紹介します。
共通して発生する病害虫
うどんこ病
気温25~28℃で、湿度50~80%の時に発生しやすい。露地では、株が繁茂する生育後期に下位葉から発生する傾向がある。
登録農薬
-
パンチョTF顆粒水和剤(予防+治療)
トマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、キュウリに対応。収穫前日まで。
2回以内の使用。2,000倍希釈。
-
ベルクートフロアブル(予防+治療)
トマト:収穫前日まで。3回以内の使用。2,000~4,000倍希釈。
ミニトマト:収穫前日まで。2回以内の使用。4,000倍希釈。
ナス:収穫前日まで。3回以内の使用。2,000倍希釈。
キュウリ:収穫前日まで。7回以内の使用。2,000倍希釈。※ピーマンには登録が無いので注意
オオタバコガ
夏期が高温少雨の年に発生しやすく、露地栽培では8~9月に発生が多くなる。幼虫は果実内に食入していることが多く、薬剤がかかりにくいので、薬散は1週間間隔で2~3回散布する。
登録農薬
-
アファーム乳剤
トマト・ミニトマト:収穫前日まで。5回以内の使用。2,000倍希釈。
ナス・ピーマン:収穫前日まで。2回以内の使用。2,000倍希釈。※キュウリには「オオタバコガ」への登録はありませんが、「ハスモンヨトウ」で登録有り。その際、収穫前日まで。2回以内の使用。2,000倍希釈。
-
コテツフロアブル
トマト・ミニトマト:収穫前日まで。3回以内の使用。2,000倍希釈。
ナス:収穫前日まで。4回以内の使用。2,000倍希釈。
ピーマン:収穫前日まで。2回以内の使用。2,000倍希釈。※キュウリには「オオタバコガ」への登録はありませんが、「ウリノメイガ」で登録有り。その際、収穫前日まで。3回以内の使用。2,000倍希釈。
ハダニ類
6月中旬以降から増加し、7月にピークに達したのち、8月には減少するが、9月以降に再び増加する傾向にある。
登録農薬
-
粘着くん液剤
野菜類全てに対応。収穫前日まで。使用無制限(でんぷん由来のため)。100倍希釈。
-
マイトコーネフロアブル
トマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、キュウリに対応。収穫前日まで。1回の使用。1,000倍希釈。