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身近な外来種について

 「外来種」と聞くと、ヒアリやブルーギル、ワニガメなどは聞いたことがあるけど、どこか遠い存在の様な気がしていませんか?実は、既に私たちの生活に入り込み、日々目にしている可能性があります。今回は、身近に存在する外来種についてご紹介します。

外来種とは?

 外来種とは、もともとその地域に生息していなかったのに、主に人の手によって他の地域から入ってきた動植物のことを指します。

 特に、外来種で日本の生態系に被害を及ぼす恐れがあるものは、外来生物法で国(環境省)が「特定外来生物」として指定しています。 これらの生物を飼育・栽培・保管・運搬・販売・輸入・野外に放つことなどを原則禁止しており、違反すると罰則があります。

外来種への対策

 アライグマ、ウシガエル、アメリカザリガニ、ヌートリア、カミツキガメ、ツマアカスズメバチなどは外来種であると知っていても、オニノゲシ、ホテイアオイ、セイタカアワダチソウ、オオカナダモ、アメリカフウロ、マルバルコウなどの草花を外来種として見ることは少ないと思います。

 これらの外来種は、地域にいる在来種の生態系を脅かすだけでなく、農業も被害を受け、日々の生活にも影響があります。生き物と接するときは、責任を持って、外来種問題に発展しないように気を付けましょう。

入れない! 捨てない! 拡げない!
悪影響を及ぼす恐れのある外来種を自然分布域から非分布域へ入れない。 飼養や栽培をしている外来種を適切に管理し、捨てない。 既に野外にいる外来種を他地域に、拡げない。

身近に存在する外来種の例

【ナガエツルノゲイトウ】

多年草の水草で、乾燥に非常に強い植物。生殖力が強く、除草剤も効きにくいことから、管内水田でも増殖の傾向にあり、要注意雑草です。

【オオキンケイギク】

コスモスに似た花を咲かせ、とても強靭な植物。管内の学校や自治会では、地域と連携して駆除活動も行われており、厚木市も啓発を行っています。

【スクミリンゴガイ】

俗に「ジャンボタニシ」とも呼ばれ、稲を食害します。生息域は全国的に広がり、被害の急増に国も対策に乗り出しました。管内水田にも発生が確認され、拡がらないよう、地域ぐるみで対策を行っています。

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