シクラメンの管理方法について
シクラメンの属名は、ギリシャ語のシクロス(円)に由来すると言われ、球根が丸いことからつきました。葉やつぼみが球根の中心部から回りながら出てくるのが特徴で、葉の数だけ花が咲きます。
秋から春にかけて楽しめる花は、赤やピンク、白などの定番色に加え、黄色や紫、八重咲き、フリンジ咲きなど、さまざまな品種があります。今回は、シクラメンを長く楽しむ管理方法についてご紹介します。
購入する時のポイント
鉢を購入する時は、葉の緑が鮮やかで数が多く、大きさがそろったもので、花びらに傷やシミがあるものは避け、花茎は伸びすぎず高さが均一のものを選びましょう。
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よくしまったつぼみが多い株
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花びらの色が鮮やかでシミのないもの
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花茎が太く長くしっかりしているもの
置き場所
冬は日当たりが良く、温かい室内で管理。暖房器具の温風が直接当たる場所は避けましょう。4月からは、日中日当たりのよい戸外で雨に当てないように管理し、梅雨時期からは戸外の雨のかからない風通しの良い明るい日陰で管理しましょう。
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日当たりの良い場所へ
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昼間はカーテンを閉めて温度の低下を避ける。急な温度変化はダメ
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温風を直接当てないように
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ときどき葉に水をやって乾燥を防ぐ
お手入れ
水やりは2日に1回を目安に、葉を持ち上げ、株もとにたっぷりと与えましょう(球根には水をかけないこと)。
花が咲き終わったら、株を押さえながら花茎の付け根をつまんで引き抜きます。枯れた葉も同じように抜き取りましょう。また、花茎を中央に集め、株の中央にある葉を外側の葉の下側に移すなどの調整をする花寄せ・葉組みをすると株姿を保つことができます。
花寄せ・葉組み
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花茎を中央に寄せる。葉は花の下で、葉で花茎を押さえるようにするとよい
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間延びした葉は外側に持っていき、葉の隙間を埋めるようにしてバランスよくする
特に気を付けたい病害と有効な農薬
〜灰色カビ病〜
梅雨時や長雨など、過湿になると発生します。花弁に斑点ができ、ひどくなると葉や球根が腐り、カビが生えたりします。
有効な農薬:サンヨール