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営農通信Farming communication

水稲玄米の被害粒と貯蔵について

 1等米は、整粒(被害が無く、形が整っている粒)の割合が7割以上あることが必要になります。その他にも異物混入や水分量などの条件もありますが、気候の影響もあり栽培技術だけでは被害粒を無くすことは困難で、1等米になるためには整粒の割合が特に重要です。米選機だけでは取り除けないものもありますが、収穫後の選別作業を丁寧に行うことで被害粒の混入を減らし、1等米を目指しましょう。

1.取り除きたい被害粒の一例

乳白粒・心白粒

白色不透明部分が粒平面の1/2程度のもの

基部未熟粒

白色不透明部分が粒の長さ1/5程度のもの

同割粒

粒にひび割れが見受けられるもの

腹白未熟粒

白色の部分が粒の長さ2/3か、粒の幅の1/3程度のもの

ねじれ粒

粒がねじれているもの

その他奇形粒の一例

粒通常の玄米の形では無く先細りや尻細りになっているもの

※上記の例以外でも、発芽粒や着色米なども被害粒になりますので注意が必要です

 被害粒の種類によって発生の原因が異なるため、収穫した米を確認し、今年の栽培を振り返るきっかけ にしましょう。

2.収穫後の米は低温で保管するのがおすすめ

 米の保存温度は1年中15℃以下にすることが望ましいとされています。低温で保存することで害虫の発生や品質の低下を緩やかにすることができます。また、米の害虫コクゾウムシは30℃前後で発生してきます。新米のおいしさを保つためにも、しっかりとした保管に努めましょう。

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