台風の事前対策について
近年、台風の勢力が増し、局地的な大雨や暴風による被害が多発しています。
台風による暴風雨は、作物の倒伏、茎葉損傷、落果等の被害により、生育や収量、品質の著しい低下につながるなど、壊滅的な打撃を与えることがあります。
台風による自然災害から農作物の被害が最小限に抑えられるよう、台風に備えた事前対策をご紹介します。
水稲の事前対策
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用排水口の詰まり等の点検・補修を行い、冠水時の速やかな排水に備える
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畦に草がある場合は除去する
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浸水管理を行い、急性萎ちょうや倒伏防止に備える
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収穫期が近く倒伏等による品質低下が予想される場合は、早めに収穫を行う
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架干しをしている場合は、架台の補強を行う
露地野菜の事前対策
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明渠(排水溝)の掃除、圃場内の溝切り等を行い、排水性を確保する
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圃場周辺の資材の片づけ、結束・固定等を行う
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支柱、ネットなどへの誘引を強化する
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べたがけ資材等で作物を被覆し、すそを土の中に埋め込むなどしっかりと固定する
露地果樹の事前対策
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防風網や果樹棚支柱等の補強を行う
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枝折れおよび倒伏防止のため、支柱を立て、欠落がないように結束する
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結束・誘引等を点検し、棚仕立て栽培等では結束不十分なものは見直す
増水時や暴風雨最中の見回りで死亡事故などが発生しています。状況判断をしっかり行い、事故に合わないよう、安全を確認したうえで圃場・施設の管理を行いましょう。