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営農通信Farming communication

冬作ホウレンソウの栽培管理について

 秋も深まった今、秋冬を代表する葉物野菜の一つであるホウレンソウは、生育に適した時期を迎えていますが、湿度の高いハウスや露地の透水性の悪い圃場では、生理障害や病害の発生が目立ってくる頃でもあります。これらの発生を防ぐために、これから紹介する対策を実施し、良品生産を目指しましょう。

1.黄化症状

症状

下葉から黄化し始め、株全体の生育が止まり、葉や株が萎縮する症状が出ることがある。

発生要因

発生要因には、1〜4等が考えられる。
  1. 湿害
  2. 下層土の硬化
  3. 有機物不足
  4. 肥料要素欠乏
窒素欠乏による黄化症状

対策

  • 事前に圃場周囲に明きょを設置し滞水しないようにする。
  • 有機物の施用や緑肥のすき込みで土壌の物理性、化学性、生物性の改善を行う。
  • 湿害の症状が発生したら、溝切りなどの排水対策を行うとともに、条間を中耕して表土を膨軟にする。
  • 生育回復のため、葉面散布液肥を施用する。
※ pH6.0以下では石灰欠乏による生育不良が起こりやすいため、あらかじめ苦土石灰を土に混ぜるか、生育中であれば有機石灰を施用する。逆にpH7.0以上になると鉄・マンガン欠乏や石灰過剰により葉脈間の黄化が起こるため注意する。

2.べと病

症状

  • 葉の表面に黄白色から黄色で境界が不明瞭の病斑ができ、その後淡黄色の病斑となり、病状が進むと葉の大部分が淡黄色になり枯死する。
  • 病斑の裏面に灰紫色のかびが生える。
  • 展開した外葉に発生することが多い。
葉に発生したべと病

発生要因

気温8~18℃、曇雨天日の継続と多湿、密植による軟弱な生育、肥料切れになると顕著に発生する。

対策

  • 肥料切れに注意するとともに、施肥量が多すぎても葉が繁茂して軟弱に生育し発病しやすくなるため注意する。
  • 罹病株は圃場外で処分する。
  • べと病抵抗性品種を使用する。
  • 発生前から初期防除(本葉3枚時)を徹底し、薬剤は葉裏まで掛かるよう丁寧に散布する。
裏面に発生した灰紫色のかび

ホウレンソウ・べと病への薬剤散布の例 (2021年10月1日現在)


農薬名希釈倍数使用量/散布液量使用時期使用回数使用方法
Zボルドー
(野菜類登録)
500倍
100~300リットル / 10a
散布
ランマンフロアブル 2000倍
100~300リットル / 10a
収穫3日前まで 3回以内 散布
農薬名
Zボルドー(野菜類登録)
希釈倍数使用量/散布液量
500倍 100~300リットル / 10a
使用時期

使用回数

使用方法
散布
農薬名
ランマンフロアブル
希釈倍数使用量/散布液量
2000倍 100~300リットル / 10a
使用時期
収穫3日前まで
使用回数
3回以内
使用方法
散布
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